2018年9月10日
中土井 僚「日々是内省」
「あの人は大物だ」
「あの人のあり方には惚れ惚れする」
「相変わらず、残念な人だね」
「もうちょっと懐が広ければねえ・・」
普段口にするかしないかに関わらず、無意識的にでも多少なりとも他人の「器」のサイズを測っている人は多いのではないかと思います。
組織長など何かしら人の上に「立つ」と言われるような人は、「器」として語られやすく、カウンセラー、コーチ、ファシリテーター等の対人支援職の場合、「あり方/あり様」という言葉で表現されやすくなりますが、いずれも漠然とした「人としての素晴らしさ」を表現しているように思います。
それを目に見える実績を元に判断する人もいれば、印象や雰囲気から判断する人もいます。
いずれにしても、どちらも他人による極めて主観的な評価に過ぎないのですが、印象や雰囲気から判断される場合、「器」に対する他者評価はある程度一致してしまうところが非常に興味深く思います。
そして、厄介なことに、自分がどの程度の「器」として見られているのかを自分自身は正確には知ることができません。
他人の評価を気にして生きる必要はありませんが、器の大きさに関しては周囲への影響力と比例するところがあるため、何かしら社会に貢献したいと思っていたり、リーダーシップの発揮が求められる立場にいたりする人にとっては、看過できないものであるのも事実です。
自分がどういう状態にある時、人は器が大きいと感じたり、小さいと感じたりするのでしょうか?
何かしらビジョンをもって人や社会により貢献をしていくために自分の器を育てたいと願う人にとって、何に意識を向けていけば、それは可能になっていくのでしょうか?
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