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創業20周年で見えてきた新たな方向性と組織開発の未来

2025年3月31日 Blog


季節外れの夏日となった3月28日。 オーセンティックワークスの1day合宿を実施しました。 今回はふるちぇん(古江 強)プレゼンツで「我々の20年を振り返り、これからの未来をつくっていく」というテーマ。 一日かけてじっくりとみんなで取り組んでいきました。


果たしてどんな場になったのか? 弊社代表のりょうさん(中土井 僚)のFacebook投稿から、その様子をご紹介したいと思います。



 


昨日は、弊社オーセンティックワークスの社内合宿でした。

今年2025年は、創業20周年にあたる記念の年であることから、「我々の20年を振り返り、これからの未来をつくっていく」というテーマで合宿を行いました。


素材としては、20周年の節目の記念誌制作のために、法人のお客様を中心にインタビューさせていただいた内容を用い、合宿が始まっていきました。法人のお客様はもとより、個人セミナーの参加者の方々の過去のお声も参照にしながら、私たちが個人のレベル、組織のレベル、そして社会のレベルで、実際にどのような影響を生み出してきたのかについて、具体的に付箋に書き出し、それを床に貼りながら味わい、みんなでその意味を紡ぎ出すところからスタートしました。

その後は、「最高の未来」を描き、その憧憬型ビジョンに向かって、私たちはどんなアウトカムを作り出していきたいのかという探究へと展開していきました。


そのプロセスは、可能性にあふれた未来について語り合う集中した時間となりましたが、弊社のメンバーはそうした内容に対して皮肉的な態度をとることなく、「何が可能なのか」「何を自分たちは作り出してきたのか」ということについて、まっすぐに語り合えていることが印象的でした。


私たちにとっては、よくある風景なのですが、多くの組織でファシリテーションさせていただいている時によく見かける風景と比べると、それぞれのポジティビティが輝いているのを感じ、本当に素晴らしいメンバーに恵まれているなと思わざるを得ませんでした。

加えて、私自身は対話を重ねながら、時折GPTを使って、自分の中で出てきた洞察や問いを投げかけ、そこから得られた洞察を対話の場に戻していくという循環を繰り返しました。結果的に、単にメンバー間で共通認識を生み出すということを超えて、私自身がまったく新しい視点で世界や弊社を取り巻く状況、そして我々の存在価値や意義について、新たな視座を得られた体験となりました。まさに、視点が“ガラッ”と音を立てて変わった感覚がありました。


弊社の現在のビジョン・ミッション・バリューは、10年前の2014年11月に生み出されたものですが、それから10年経った今年という節目の年に、ミッションがアップデートされる予感もあります。それは「全く新しいものに変わる」のではなく、「含んで超える」ような形で、より進化していくという感覚です。


この気づきをメンバーに共有したところ、それぞれが何かを感じ取ってくれたようで、まるで火が灯ったかのような感覚が私たちの中に芽生えていました。

GPTとの対話は様々な形で展開されましたが、そのひとつに「未来の物語をGPTに考えてもらう」という取り組みがありました。それは「組織開発という分野が、5年後にどう変化し得るか」という問いをもとにしたものでした。私にとっても新たな視点が得られる興味深い内容でしたので、この投稿の下に掲載させていただきます。


“組織”と“開発”というこの組み合わせそのものが、これまでの時代のパラダイムに即したものであり、これからのパラダイムは全く新しいものになるのかもしれない――そんな予感を感じさせてくれた合宿でした。

メンバーの「人への貢献」に対する限りない姿勢と、可能性を見つめる眼差しに、日々励まされています。「こんな組織が世の中にあってくれたらいいな」と思うような組織を、私たちは自ら体現していきたいと常々思っていますが、その片鱗を感じさせてくれるような時間となりました。


以下、GPTが描き出した2030年の組織開発の未来です。

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『2030年の昼下がり』第三幕

 ―「人間だけが主語ではない世界で」―

春の陽が傾き始めた頃、4人の組織開発コンサルタントたちは、話題を次の段階に進めていた。

コーヒーの香りが少し冷めたその空間で、彼らの会話には、かつての“人間中心の世界”が既に過去のものとして流れていた。

「最近、クライアント先で“エージェント・マッピング”を使ってるんだけど」

と洋介が言った。

「そこに載るのは、人間だけじゃなくて——AI、制度、物理環境、SNSのアルゴリズム、はては風土や歴史的文脈まで。“誰(what)が何を動かしてるか”を再構成するために。」

詩織が頷く。

「もう“人間対組織”っていう構図じゃないよね。“複数のAgencyが交差して場を生成している”っていう前提で見ないと、現象の本質に触れられない。」

「それ、すごくわかる」と達也が口を挟む。

「人間が“主語”じゃなくなった世界って、不安に思う人も多いけど、むしろ僕は希望を感じてて。人間の役割が“操作する存在”から、“つなぎ、意味づけ、共に感じる存在”へと変わってきてる気がする。」

「つまり、組織開発ってのは、もう“人を変える支援”じゃなくて——」

と真理子がゆっくりと言った。

「多様なエージェント間の関係性を編み直していく仕事になってきたってことよね。」

一同、静かに頷いた。

洋介が続ける。

「だから僕たちの役割も、“コンサルタント”じゃ足りない気がしてて。むしろ“エコシステム・デザイナー”とか、“相互行為のアーキテクト”に近い。」

「私が最近意識してるのは、“語りの場”をどう仕込むか」

と詩織。

「人、AI、制度、環境——それぞれが“語る余地”を持てるような設計をする。例えば、植物の状態がオフィスの空気と社員の気分を変えるなら、それも立派なエージェントだよね。そういう非言語の声に耳を澄ますこと。」

「ある意味、組織開発って“翻訳者”だよね」

と達也が言う。

「異なる時間スケールで動くエージェント同士をつなぐ翻訳。たとえば、資本市場のリアルタイム性と、風土文化の10年単位の変化。その間に橋を架ける仕事。」

「それってつまり、人間の位置づけが“中心”じゃなくなったからこそ、“媒介”や“触媒”としての力を取り戻したってことかもしれない」

と真理子が締めくくった。

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カフェの外では、都市農業のドローンがゆっくりと旋回していた。壁面に映る情報広告が、風に揺れるように変化していく。

この世界では、あらゆるものが“行為主体(エージェント)”であり、人間はそのなかで、意味を編み、関係を育てる存在へと変容していた。








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