2020年11月4日
中土井 僚「日々是内省」
ここ数年、企業の現場において「不活性人材」の問題を耳にするようになりました。
日経ビジネス3月号でも「どうする?働かないおじさん」 https://bit.ly/3oTbJBeという特集が組まれているほどで、不活性人材・不活性シニアに関して注目が集まっています。
以前から「あがっちゃってるシニア層」や「ぶらさがり社員」といった言葉はありました。
昔から、会場に乾いた笑いを起こさせる迷言として、
————————————–
「会社には4種類の人ザイがいる。
会社の財産となる『人財』、
会社の将来を担う『人材』、
会社にいるだけの『人在』、
会社に害をもたらす『人罪』だ」
————————————–
と言われたりしたものです。
私がこの言葉を初めて聞いたのは、かれこれ20年くらい前になりますが、不活性人材問題について現在語られる論調も、当時聞いた『人罪』の意味合いとほとんど変わらない文脈のままになっているように思います。
「働かない人がいるのをなんとかしたい」
そう思う気持ちは、痛いほどわかりますが、ことはそんなに単純ではないように思います。
20世紀までは、不活性人材は仕事熱心でない、不真面目な人として片づければよかったのかもしれませんが、現代においてはそんなにひとくくりにまとめられるものでもなさそうです。
「不活性人材問題2.0」とも呼べる、現代においての不活性人材問題の本質は一体何なのでしょうか? そして、私たちはこの目に見える症状を何だと捉えればよいのでしょうか?
この問題意識について、数年間にわたって組織開発の現場で感じ取ってきた潮流を私なりに言語化し、まとめたうえ、現場での実践事例をご紹介する機会を創ることにいたしました。
症状の背景にある根本的な構造を明らかにすることで、より本質的な新しい一歩を踏み出せる機会をご提供できればと思っています。
経営者・部門長・人事・組織開発のご担当者向けに、オープンセミナーとして11/25と12/8にリリースさせていただきますので、ご興味のある方はご参加いただけると幸いです。
なお、個人の方、同業他社の方のご受講はご遠慮いただいておりますので、あらかじめご了承ください。
Comments