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「あり方問題」について考える

2017年7月29日​ 中土井 僚「日々是内省」

経営者・マネージャなどリーダーシップを発揮することを期待されている方、もしくは講師・カウンセラー・コーチ・ファシリテーターなど対人援助職などにおいては、その人の器の大きさや人となりが問われやすくなります。


それは一般的に「あり方(あり様)」という言葉で語られます。


その大小が、いちいち問われるという感じです。

そのことを私は「あり方問題」と呼んでいます。


そのサイズが問われるものの、この言葉には『不思議な特性』が潜んでいます。


その「あり方」がイマイチな場合、「あり方が小さい」とは言われますが、その反対語は「あり方が大きい」と表現されるとは限らないのです。


確かに「器が大きい」とか、その大きさがたまに言及されることもありますが、そう語られる人は数が限られており、多くの場合、「素敵な人」、「自然体」、「いい感じの人」、場合によっては「お茶目な人」などなどバリエーションに富んでいます。


それに対して、小さい方は「あり方がイマイチ」、「あり方が小さい」とバッサリと断罪されます。


つまり、周りの人はその人のあり方が「小さい」ことをはっきりと見て取るのです。


そして、その評価が周りの人の中で一致してしまうことも少なくありません。


この「あり方問題」が厄介なところは、周りからははっきりと見て取れるにも関わらず、そのあり方の「小ささ」に対して、そう断罪される当人は周りが感じているようには実感できないところにあります。


自分の器が大きくないことは百も承知でも、どう小さいと断罪されているのかがわからないのです。


なので、多くの場合(特に男性の場合)、器を大きく見せようとして余計にイタイことになっていたりします。


何がどうなっている時、自分のあり方が小さいと断罪されることになるのでしょうか?

そのことにいち早く気づき、改める方策はないものなのでしょうか?


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